美味しいおむすびと聞いて、思い浮かぶのはどんなおむずびでしょうか。
塩おむすび、鮭、梅、昆布のおむずび。
熱々ごはんをにぎって、海苔をまいてほおばる。想像しただけで幸せになりますよね。

2013年には、世代を越えて受け継がれている日本の伝統的な社会慣習として、「おむずび」はユネスコ無形文化遺産に登録されました。おむすびこそ、日本国民の食のルーツ!と、言いたくなりますが、実はおむすびが全国に普及したのはコンビニで売られるようになった1970年代からなのです。

関西以南では小さく切った味海苔をごはんと一緒に食べる形が一般的で、三角おむすびに海苔を巻くという食文化はありませんでした。
海苔を巻いたおむすびが日本全国で知れ渡るようになったのは近年なのです。

【海苔はにぎってすぐの直巻きor食べる直前巻き?】

海苔を巻いたおむすびが全国に普及した現代。
おむすびはコンビニの主力商品であり、専門店も多く見かけるようになりました。
美味しいおむすびをつくるための研究に企業も余念がありません。
直前に巻いて食べられる包装フィルムの開発によって、おむすびはコンビニの主力商品に君臨し続けています。

 

「おむすびを美味しく食べるために、海苔は食べる直前に巻いた方がいいんですか?」

とは、金庄に多く寄せられる質問です。おいしいおむずびと海苔の関係、みなさん気になるところですよね。

おむすびを美味しくさせる海苔とは、頬張ったときに、パリッとした食感、磯の香りが広がり、歯切れよく食べられるものです。

時間が経ってべたべたになってしまった海苔では、おむすびの美味しさは半減。
コンビニのおむすびは、海苔を直前に巻きにして、パリパリ感を際立たせることで美味しさを生み出しているんですね。
「おいしくおむすびを食べたいけど、海苔をおにぎりと別にして持ち運ぶのは手間」という方の「直巻きが、直前巻きか」という問題を解決してくれるのが、江戸前海苔です。

江戸前海苔は水溶性の速度が遅く、水に溶けにくい特徴があるため、ごはんに巻いて時間が経ってもべったとならずに、しっかりとした食感を保ちます。江戸前の海苔は直巻きのデメリットを吹き飛ばしてくれるのです。

磯の香りはごはんの水分を含んでこそ香り立つので、握りたてに巻き、時間が経って海苔と馴染むことで香りよく味わえるプラス面も!

もちろん食べる直前に巻いても香りよく、パリッと感とともにおにぎりの美味しさを引き立ててくれます。江戸前は直巻き・直前巻きどちらでも対応できるおにぎりに最適な海苔と言えるでしょう。

江戸前海苔でおにぎりを握ってみてくださいね!

金庄では、江戸前海苔を使った「親子でおにぎらず作り」を実施してきました。今後はオンラインにて実施予定です。ぜひご参加ください。